ゴン吉

欲望のバージニアのゴン吉のレビュー・感想・評価

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
4.0
禁酒法時代の密造酒をめぐる密造密売人と汚職警官の抗争を描いたクライムドラマで実話ベースの作品。  
シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ゲイリー・オールドマン、ジェイソン・クラーク、ガイ・ピアースらが共演、ジェシカ・チャステインとミア・ワシコウスカがヒロインを演じる。 

1930年頃のアメリカ禁酒法時代にバージニア州フランクリン郡でボンデュラント兄弟は密造酒を蒸留して裏で売りさばいていた。そこに特別補佐官(ゲイリー・オールドマン)と州警察官がやってきて賄賂を要求するが、ボンデュラント兄弟はその脅迫を突っぱねる。汚職警官の恐喝は徐々にエスカレートしていき死者もでてしまう…

ロマンスを交えながら兄弟の絆と悪徳警官との軋轢が繰り広げられる。  
ボンデュラント兄弟の末っ子ジャック(シャイア・ラブーフ)の目を通して密造酒の密売と汚職警官との対立が描かれている。
末っ子で兄たちの使い走りだったジャックが一人前の密売人に成長していく姿が危なっかしくも頼もしい。
トム・ハーディが次男のフォレストを演じており、肝の座ったキャラが渋くてカッコいい。
ゲイリー・オールドマンは汚職警官の憎まれ役がよく似合う。
ジェシカ・チャステイン演じるフォレストの恋人がナイスフォローしてストーリーを盛り上げる。
はたしてボンデュラント三兄弟と汚職取締官の抗争は意外なクライマックスを迎え、最後まで結末を予想できず見ごたえあった。
ボンデュラント兄弟と二人のヒロインとの恋の行方にも注目です。
物語は1933年12月禁酒法廃止で幕が閉じる。
「かつてフォレストがこう言った 俺たち兄弟は死なないと」

2024.3 テレ東で鑑賞(サタシネ・吹替:大田てるみ 訳)
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