ハル

欲望のバージニアのハルのレビュー・感想・評価

欲望のバージニア(2012年製作の映画)
4.0
古い西部劇や日本の時代劇を思わせる作品。悪党と善人がはっきりしている。

そういう意味で、変に頭を使う必要もなく、悪党がいかにして胸のすくような報復を受けるかを期待すればいい。

そういう映画には付き物の、心底下劣な悪党の所業にどんどん腹が立って行って、それに立ち向かう善人は迫害に遇いながらも、最後には爆発する。その爆発を、観客は待っている。

それにしても、ポンデュラント兄弟の、フォレストはカッコいい。冷静で権力に屈することもない。女性に対しても、アメリカ映画にありがちな、すぐにSEXしたがる風でもない。女性の心を気遣うことができる。

ハワードは大男で力持ち。でも彼が長男だったとは…。後で映画の概要を読んで知った。彼の役目は主に用心棒的。

末っ子のジャックが一番間抜けで厄介な男だ。若いから野心も、恋も、いい車や先端のファッションにも興味があって当然だが、兄フォレストとは真逆の軽率さ。それで兄二人に厄介を持ち込んでばかり。観ていて腹が立ってくる。(映画なんだけど)

まぁ、最後は予想のつきそうなハッピーエンド。何はともあれ、観ている者の期待は外さない。でもこれが、実際の出来事を再現してるとしたら、やっぱり「出来過ぎ」。もちろん脚色されてるだろうけどね。
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