BOB

ブロンソンのBOBのレビュー・感想・評価

ブロンソン(2008年製作の映画)
3.5
ニコラス・ウィンディング・レフン監督×トム・ハーディ。英国で最も有名な囚人マイケル・ピーターソンの半生を描いた犯罪伝記ドラマ。

1974年、郵便局強盗を犯した19歳の青年が、30年刑務所生活を過ごすハメになる。

Charles Bronson from『Death Wish』 ✌🤡✌

結局こいつは何者だったんだ!?

暴力犯罪映画なのに、とても芸術的な映画でもあるという奇妙な作品。

コメディアン"チャールズ・ブロンソン"が、自らの犯罪人生及び刑務所生活を語る。何が望みなのか全然見えてこない。そして、最後まで観ても何が望みだったのか分からない。知恵遅れだったのか、多重人格だったのか、全て演技だったのか。これは第三者が理解する以前の問題で、本人すらも分かっていないのかもしれない。

トム・ハーディがヤバい!本作はこれに尽きるかと。口髭を蓄えたスキンヘッドのゴリマッチョという強烈な風貌もさることながら、囚人、精神異常者、コメディアン、地下格闘家、芸術家と、環境に応じて様々な人間に成り変わるのも見所。凶暴性と爆発力が半端ない。『ウォーリアー』『ダークナイト・ライジング』『マッド・マックス』『ピーキー・ブラインダーズ』『レヴェナント』など、その後演じるキャラクターの原点になっている気がする。

"On my arse." "Not in my arse, you fuckin' homo!"
独房で人質にとった司書に対して、ワセリンをボディペイントさせるシーンは爆笑してしまった。序盤、ウンコを顔面に塗るシーンがちらっと映り込んできて驚いたのだが、まさかフリだったとは。

レフン監督作品にはネオンカラーが必ず登場する。

"Don't fucking move! Or I'll kill you. Alright?"

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