Kana

メイジーの瞳のKanaのレビュー・感想・評価

メイジーの瞳(2012年製作の映画)
3.7

愛したつもり。
見ていたつもり。

「誰もわるくない」という台詞は言い訳なんかではなく、
未熟なオトナたちには本当に悪気がないのだろう。
だいすきなひとたちに翻弄され、
それでも無邪気な顔で愛を求める少女の姿に
胸を痛めていないというわけでもないみたい。

ダークなテーマだけど悲壮感漂うわけでもなく、
カラフルな子ども服や派手なケーキ、
ボートを眺めて貝殻の音を聴いたビーチなど
色彩や景色がとても美しいから、
重苦しさはまったくなかった。


子役の女の子もすっごく魅力的で、
空虚な眼差しと笑顔のギャップにドキッとするし、バーカウンターでジュースを飲むシーンなんて堪らなく可愛いの。
ラストシーンの視線や表情の変化は特に凄い。

子どもには、
わからないからこそ見えるもの感じること
ってあるんだよね、きっと。
Kana

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