ししまる

ペーパーボーイ 真夏の引力のししまるのレビュー・感想・評価

2.4
ピート・デクスターの同名ベストセラーを原作とする2012年のクライムスリラー。1969年、真夏のフロリダを舞台に、死刑囚ヒラリー(ジョン・キューザック)の保安官殺しの真相を巡って人々が交錯する。
ヒラリーと婚約し事件の再調査を依頼したシャーロットにニコール・キッドマン、事件を調べる新聞記者ウォードにマシュー・マコノヒー、ウォードの弟でシャーロットに恋する新聞配達(paperboy)の主人公ジャックにザック・エフロン。批評家の評判は半々だが、キッドマンは60年代のビッチを怪演しており、第70回ゴールデングローブ賞をはじめ多くの賞レースで助演賞にノミネートされた。
で、作品自体はクラゲに刺されたジャックの顔にシャーロットが放尿したり、ヒラリーの叔父がワニを捌いたり、黒人差別や同性愛を描いたり、なかなか異色のぶっ飛んだ作品。保安官殺しはストーリー上、大して意味がなく、謎解き要素はない。クライムスリラーと呼べるのも事実上、ラスト10分程度。
まあ年上女性への恋、悲惨な事件を体験したジャックの夏物語と解するほかない。
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