OASIS

サウンド・オブ・ノイズのOASISのレビュー・感想・評価

サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)
3.8
6人のドラマーが4つの場所で4楽章の音楽を演奏する計画と、それを追う「アマデウス」と名付けられながらも音痴な警官の話。

スウェーデン産の、音楽テロリストという一風変わった題材の映画。
なんともお洒落で、音を楽しむというのはこういうものなのか、と聞き入ってしまう程楽しかった。
身の回りにある音を出す物を使って即興演奏をする「ストンプ」風な構図で、病院では患者に麻酔をかけて心電図やメスで音を奏でたり、銀行ではお札をシュレッダーにかける音で演奏したりと、音楽のためならなんでもあり感が面白かった。
その反面、素材が大きくなればなるほど、小物を一杯使って色んな音を出すという楽しさが大雑把になって残念になる。
主人公とリーダーの女性との恋愛話もいらないような気もする。
そうすると大部分が削られてしまうのが痛いが。
結局主人公が何故か音楽が聞こえなくなるという現象が最後まで説明されずに終わってしまって、その設定いるかな?とも思ってしまった。

それを差し引いても、思わず足でリズムを刻んでしまうほどに軽快な音は、じゅうぶんに楽しめた。
バンドでドラマーをやっている人は特にオススメ。
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