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きっと、うまくいくのmihoのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
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ここまできてずっとこの映画見てなかったの信じられる?信じられない。
確か一度借りてきて見ようとして3時間もあるしって観出したのに観るのやめたことあったんだけど(遠い日の思い出思い出してしまった…なつ)、こんなに3時間を3時間と感じなかったことないんじゃないか、すごい、意に反しつつ仕方なく二夜に分けたんだけど本当に感心している。ネタの尽きなさと中弛みのなさ。物語の伏線の廻らせ方と回収、ストーリーの仕立て方がシンプルでナチュラルでうまい。まあ正直ワングルのくだりは完全なる予想的中だったけれども、そこを含めても楽しめた。5話くらいのドラマをぶっ通しで見てる感覚だった。

翻訳の問題だけど、「優秀だと成功がついてくる」のではなくて、文脈的には「好きこそ物の上手なれ」の意味合いだなと感じていて結構ずっと違和感だった。だから意訳して、"熱心"とかにしたら良さそう(本当は"興味がある"とか"志が高い""熱中してる"にしたいけどワンワードじゃないからな〜と却下)。
印象的なシーン結構あったんだけど、内容てんこ盛りで忘れたな。そういえばコピーはインドでもゼロックスなんだね。この間観たタイの映画も日常的に多言語混ぜて使ってたけど、インドもナチュラルにヒンドゥーの中に英単語飛び込んできたりして聞いてて楽しい。そこは英語なんだ、みたいな。

ああ、そうだ自殺の話だ。インドは自殺大国なんて知らなかった、日本はよく言われるけど。インドってかなりスパルタで、いい会社に入って稼ぐための勉強、っていう構図が強いんだね。貧富差とかもかなり影響していそう。教育の在り方や学生の考え方はあそこまで如実ではなくとも日本も大体同じ。ランチョーみたいに純粋なる興味で世界を見聞きし生きていけたら楽しいだろうな。

アールイズウェルとズビドゥビパランパンが頭から離れない中で3人の友情を思うと、美しくて好きだなあとしみじみしちゃう、脳内インド仕様で。

私も好きこそ物の上手なれで生きたい…
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