ちなつ

きっと、うまくいくのちなつのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
5.0
私は毎週のようにインド料理を食べインド映画を観て、図書館に行ってはインド関連本を借りているのだが、そこまでインドにハマったきっかけが何だったのかと聞かれれば一つのインド映画を答える。そう、この『きっと、うまくいく』である。

おすすめされて何となく観た映画だったが、すごく面白かった。
この映画は
・2人の男性が大学卒業後姿を消した友人をさがすミステリー
・幾度となく危機が訪れる波瀾万丈の大学在学中の様子
の2つが同時に展開する。

インドの教育問題について扱っているので、重苦しいシーンがあるけど、ミュージカルシーンもあるし、主人公ランチョーの持ち前の明るさ・ユーモアが描かれることによって作品全体が暗くなりすぎない。主人公ランチョーはやりたいことに真っ直ぐで、勉強熱心で、人を笑顔にするのが得意で、そして仲間思い。この作品を観てると主人公ランチョーに何度も笑わされ、何度も泣かされて忙しい忙しい。

ランチョーは教科書そのまま覚えること、なんでも競争させること、などなど大学の教育方針にいちいち口を挟み教授からはウザがられ、大学のやり方にただ従う学生に非難される。その学生から「10年後、お前と俺どっちが成功しているか勝負だ」的なことを言われる。ラストシーンで2人がどうなったか明かされて、映画は終わる。
見終わったらスッキリした気持ちになるし、頑張ろう!って気力が湧いてくる。元気が出る社会風刺コメディインド映画はこれの右に出るものはないと、個人的に思う。

ちなみに主人公を演じたのはボリウッド3カーンのひとり、アーミル=カーンだけど、なんと40歳で大学生役を演じたそう。なんかちょっと老け顔なのかな、この人、と思ったらまさかの40代!この映画のために減量して水を1日4リットル飲む生活をしたらしい。流石すぎるぜアーミル=カーン。
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