や、やっと400Markですか……
目標が1000Markなのでまだ半分も行ってない……まあ気張っていきましょう
『PK』の上映記念で再上映が行われていたので、隣県まで赴き視聴。一応映画自体はBS放送で吹替版を視聴済み
舞台はインドの最高学府・ICE。熾烈な競争社会の中で3人の学生が入学する
・産まれた時からエンジニアになる事を命じられた写真好き・ファラン
・貧民の家庭で産まれ、家族の為に成功を追い求めるラージュー
・工学を愛し、「Aal Izz Well」を座右の銘とする風雲児・ランチョー
今作は、大学時代と10年後の時間軸の中、この3バカの愉快なエピソードを綴った物語
レンタルで中々見つからなかった事と170分という長尺もあり、敬遠しがちでしたが、観てビックリ。兎に角全てに於いて完璧過ぎる作品でした
正直何処から話せば良いんやらって感じですが、今作の一番の魅力はやはり「ミスター・パーフェクト」ことアーミル・カーン演じる主人公・ランチョーでしょう！！
「成功を追い求めるのは間違いだ。優秀であれば、成功は何時かついてくる」この言葉通り彼は、劇中兎に角成功を追い求めるインドの教育システムに対し異を唱え続けます。そして此処で大事なのは教育システムを全て否定する物にはなっていない所ではないかと。実際インドはこれによってIT先進国として成長していますし、劇中で登場するICEの卒業生は全員成功しています。でも彼は異を唱え続ける「本当にそれで良いのか？」
事実、競争社会から逸れた若者は自殺し、授業も暗記ばかりの内容
そんな中で彼はICEの学長・ヴィールーと対立していく訳ですが、映画自体はとても明るいコメディーなのでその部分も楽しく観る事が出来るので見事でしたね。私自身、当時受験生という事もあり悩みも多々有りましたが、彼の「本当に好きな事で生きていけ」というメッセージには本当に救われました
そしてインド映画ではもう恒例なミュージカル要素もこれ又見事
若者達の辛い心情を詠った「Give me some sunshine」
前を向いて人生を生きる事の大切さを伝えた今作の代表曲「Aal Izz Well」
メインフレーズがやけに耳に残る恋愛讃歌「Zoobi Doobi」
その他2曲程有りますが割愛。一番好きなのは勿論「Aal Izz Well」
ミュージカルは元々其処まで……な人でしたが、今作のミュージカルパートはコミカル且つちゃんと映画のストーリーに即しているのがマジで凄い！！
一応今作のメインエピソードは大学時代から10年後、ファランとラージューが行方不明のランチョーを探す所に於かれている訳ですが、私自身今作を観てて思い出した事が一つあるんです
小学生の頃ですかね。当時の私は「ズッコケ少年組シリーズ」という小説が大好きでサイン会に赴く位熱心に読み込んでいたんですよね。このシリーズは3人の小学生が探偵、忍者、時間旅行などなど色々な体験をしていく話で、3人のひょうきんな性格もありとても面白かったんです
ですが、ある時期から完全に冷めて一切読まなくなっちゃったんですよね。理由として彼ら3人の30年後を描いた「ズッコケ中年三人組シリーズ」が嘗てのシリーズにあった「3人のコミカルな掛け合い」「ぶっ飛んだ展開/舞台設定」が完全に削がれていて、凄く寂しい作品に成り下がっていたのが子供ながらに凄く嫌だったからなんですよね
でも今作の3人は違いました。飛行機をUターンさせ、他人の骨壷をパクり、結婚式から花嫁を強奪。10年経った中でも彼らは「idiot」であり続けてくれたんです！！そして最後の展開に関してはもう感涙するしか無い程の感動を覚えました
まあ大学パートに比べて現代パートは少し短いなとは感じましたが、これからの人生を支える1本、且つ嘗ての私が抱いた苦い想い出迄を払拭してくれた今作は本当に偉大な作品でした。どんなに長文を書いた所で伝える事は不可能な位、良さが詰まったインド映画の最高峰。まだ観ていない人はそんなに居ないと思いますが、何回観ても絶対後悔しない大傑作。観ていない人は絶対観るべき、視聴済みの人もまた見直す事に意義が有る作品。2013年ベスト1位とさせて頂きます！！
雑記:劇中で自殺したジョイという工学好きの青年。「以前何処かで観たような……」と何処か違和感を感じていましたが、Youtubeでのコメントを見てビックリ。そう！『ワイルド・スピード スカイミッション』に登場したアブダビの青年ですよ！！自動車整備工場を営んでいたあの青年ですよ！！
まあ、説明下手なので分からないとは思いますが、あの映画も結構好きなので何か親近感湧きますね。しかも何方も工学要素アリだし
＜2013年ベスト1位＞
＜生涯ベスト5位＞
