ヒロ吉

ベルリンファイルのヒロ吉のレビュー・感想・評価

ベルリンファイル(2013年製作の映画)
4.3
U-NEXTにて字幕鑑賞。

あらすじは記録がない通称”ゴースト“の北朝鮮諜報員ジョンソン。
南側に情報が漏れている事を危惧した平壌から保安観察員が送り込まれる。
そして、ジョンソンの妻に二重スパイの疑いが掛けられる…というもの。

妻は果たして裏切り者なのか?

”俺の妻だ 妻を救うのに理由はない“
ハン・ジョンウが無骨ながらも超カッコ良いヤツ〜!

南北のみならず第三者イスラエルやCIAの絡みもあり、ストーリー展開は前半は特に諜報戦らしくやや複雑。
多言語がちゃんと飛び交うのは良かった。
スケールも大きいし、予算もちゃんとお金が掛かってる感!!

祖国に裏切られ、追われる身となる夫婦…
敵対関係にあった韓国の諜報員と協力関係になるのも好き。

チョイ役であったけどクァク・ドウォンは相変わらず嫌味ったらしい
保安観察員リュ・ズンボムは敵役として相応しいほどの嫌らしさ憎たらしさ

リュ・スンワン監督のアクションの撮り方、見せ方やっぱり上手いな〜!
先程観た『サスペクト 哀しき容疑者』よりも断然観やすい。
カット割り、カメラワークが本当に丁度良い。
ちゃんと振付自体も手数が多いし、その辺にある物を武器にする肉弾戦のクオリティーは超高い!

こめかみに銃口向けられているのに回避する凄味。
CGを盛り込んでいるとはいえ、狭いアパートの自室での戦い→ガラス張りの天井へと落下→敵も落ちてきて割れる→宙ぶらりんの流れが素晴らしい!
アイデアが豊富。
階段連続飛び降りやら車しがみ付きも凄い。

クライマックスは辺り一面草っ原にポツンとある寂れた家屋での銃撃戦!
緊迫感はあるし、位置関係もちゃんとしているのが超良い。

ラストはハ・ジョンウVSリュ・スンボム!
草っ原で撃ちながら位置の探り合い
そして弾切れとなった銃を武器にボッコボコに殴り合うタイマン!
この流れは超好き!!

リュ・スンワン監督作品、上半期までに観れる作品は全部観るか
ヒロ吉

ヒロ吉