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アンチヴァイラルのkozakaのレビュー・感想・評価

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
3.8
世界観がよすぎる。清潔感とグロさって相性いいよね。
グロさ汚さを隠すための清潔感って感じの景色がとてもよかったし、グロさの部分に人間の欲望のグロさも含まれているのが最高だった。

そしてインフルエンサーの病気を罹患できるサービスやら、細胞の培養肉を買える店やらの世界観…サイコーー!!!!
インフルエンサーにまつわるあらゆる歪んだ欲望がバラエティに富みすぎてて良い。
ファン側だけでも、病気の体験を共有する事を楽しんだり、うつされるに至った妄想の補強として楽しんだり様々。
商売側のたくましさも良い。インフルエンサーを利用したおす事に躊躇がない。
そしてそれらをしっかり利用しているインフルエンサー自身も良かった。
ファンでもあり商売側でもある主人公とそのラストの選択についても、とにかく全力で気持ち悪い欲望に全振りしててよかった。

あと主人公の演技ーー!!病人の演技がうますぎる。
見てて自分が具合わるい時のことを思い出してしまう。そしてあの辛さの中、推しのためならここまで動けるなんて…スゲェ〜〜!!という気持ちになれる。
周りの同業者と比べて細く青白い感じとか、不健康そうな肌の感じとか、ビジュアルも徹底してて良かった。
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