憧れの人の病原菌を自らに注入し同じ症状を患う、憧れの人の細胞から作成された肉を食す、なんとまあ至高のエロティシズムとフェティシズム作品だろうか。色々な意味でぞくぞくしてしまう。誰かを細胞単位で自らの中に収めるというのは何故こんなにも愛おしく渇望沸く行為なのであろう。
"病"や"菌"というものを孤高でお洒落なものとして描き、そこに悪性は全く存在しない。まさに病的な美。
白を基調としたスタイリッシュな画に血の赤が苦しいくらいに映える。体内から流出する血はどこか特別なものであるような気さえしてくる。想い人の血なら尚更。