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アンチヴァイラルの靉靆のネタバレレビュー・内容・結末

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

こういう潔癖っぽい作品は大好物です。
白を基調としながら容赦なくぶちまけられる血たちに興奮してきちゃいますね、、

ストーリーは正直掴みづらかった。説明もほとんど無いし、何となくで読んでいくしかない。
主人公含め"セレブ依存症"に陥っている人間たちを眺めていると、グロテスクで異様なんだけど、どこか理解できてしまうというか。「○○になりたい」と自然に思ってしまう人間の心理を上手く突いた作品だと思った。だとしても、セレブたちのウイルスを身体に入れるなんて狂気よ、!!

ラストでは、機械によって不死身になったハンナ。その血を吸うシド。この二人は互いに互いを求め合っているのだと思った。
ハンナは、彼女のウイルスを求める人間たちが居るからこそ、彼女の細胞を分配する。シドは、ハンナという最高な存在の細胞無くしては生きていくことができない身体になっている。

シドが欲しい、ハンナが欲しい、なんて考えは、とうに過ぎていて、相手がいないと自身の本当の死を迎えてしまうと思っている。だから離れられない関係性。
このまま不死身のハンナと、細胞を供給するシドが存在していくと考えたら怖いね、、、
靉靆

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