またライアン・ゴズリング目当てで観賞しました。無口で不器用な役どハマり。
この映画は三部の連立した短編によって構成されているのですが、恐れ入った。〝宿命〟といった言葉がサブタイトルのようにありますが、まさに宿命を背負った人々の話。人間はある大きな出来事に直面した時、人生が変わってしまう。いい方向であるかはわからないけど、今まで普通に続いていた日々は突然姿を消す。この恐怖は僕みたいに何となく、何もなく生きているヤツには普通わからないことではありますが、この映画では彼らが背負ったその〝宿命〟に対峙した時の絶望感と緊張感を体感できます。
愛する者のために手段を問わない人。己の正義感と欲望の狭間で揺れ動く人。行き場のない思いを抱え込み生きてきた人。薄いようで濃く、強く絡まった彼らの人生を覗いてみる、そんな映画でした。
