世代を越えて描かれる、ふたりの悲しき運命の物語。
図らずも自分に子供がいることを知ったルークは貧しいながら銀行強盗に手を染める。
それを阻止する若手警官エイブリーとの一瞬の交錯がそれぞれの息子までをも巻き込んでいく悲しい物語。
それぞれの子供たちが抱える苦悩はどこにぶつけていいのか分からない。何をすべきなのか、あれでいいのか、ほとんどの登場人物が悩み苦しんでいる。
世代を越えたドラマが悲しく交錯し、悲しいエンディングを迎える。
ただただ呆然と画面を眺めるしかないこちらとしてはとてもじゃないけど楽しい思いはしない。
でも見届けたい自分もいて、なんとも複雑な時間が過ぎていった。
この物語を支える実力派俳優たちがまた豪華でついつい彼らの演技に酔いしれる。
バイク目当てで観たらまさかこんな気持ちになるとは思わなかった。