推しを推す。
ジェレミー・レナーが売れた事で、日本でのソフト化に際し、劇場未公開だった本作の日本用ジャケットを刷新し、邦題も彼の名前を冠しているが、厳密にはジェレミーは主演じゃない。
このスーツの写真もどこから流用してきたのか、こんなシーンはないし、ジェレミーがもう少し若い。
そんな事はわかっていながら…
推しを推す。
どうせ面白くないだろうと思っていたけど、そんなに酷い出来でもない。
学生時代からの親友であるマット(ダラス・ロバーツ)とサム(ジェレミー・レナー)は、アイデア商品を開発・販売していたが、全く売れない。賭け事が好きな2人は資金をことごとくギャンブルに注ぎ込み、マットの妻からも愛想を尽かされていたが—— 。
前述の通り、髭もない若かりしジェレミーではなく、ダラス・ロバーツの方が主役。
もみあげの主張が強い。
マットの妻を演じたアイェレット・ゾラーが、ブレイク・ライブリー似で良い。
くっだらない商品ばかりを思いつく彼らだったけど、"お喋り栓抜き"を開発してからはチャンスが巡ってきて…。
商品がヒットし始める中盤以降から、ようやく面白くなるが、それまでの掴みは弱いし、テンポも悪い。
奥さんが必死でかき集めてくれた運転資金をギャンブルに注ぎ込んでスッてしまったら、そりゃ怒られるよ。
主に唆(そそのか)すのはジェレミー演じるサムの方で、チャラいけど憎めない人の良さを醸す演技力は流石。
フラフープ、フリスビー、水鉄砲に次ぐヒット商品となった"お喋り栓抜き"。これもくだらねぇって思うようなアイテムだけど、まさかの実話という。
MARVELキャラならホークアイがお気に入りだとか、ジェレミーを推す人にだけおススメ…する程でもないB級作品。