尿道流れ者

キック・アス ジャスティス・フォーエバーの尿道流れ者のレビュー・感想・評価

2.5
アメリカのヒーロー物は大体がアメコミ原作なのであたりまえだが、アメコミ感ドバドバで好き。ざっくりとした展開や共感のできない悪役、アメリカ人のノリの面倒臭さとか一つ一つがアメコミ感を垂れ流してて良い。特にコスチュームの形状や質感はたまらない。武器やバイクもかっこいいし。

前作ではヒーローへの成長譚だったが、今作はそれぞれのヒーローの姿が描かれている。だから、すごく散漫。掘り下げるところもそこまで無く、焦点も定まらず、必要性の感じない登場人物も結構いた。特に名前やエピソードの紹介まであった5人の敵役のうち、1人以外はほぼ映らず、なんだったかも分からないありさま。
主人公も序盤のトレーニングでムキムキになって強くなるので、主人公の成長というのも見えない。なんかコスチューム着たちょっとリアルに強い奴っていうあぶない奴の匂いしかしなかった。

相変わらずクロエちゃんは愛らしく、途中の学園エピソードなどクロエちゃんPV的な感じでほのぼの。そしてなんといっても、敵役の神取忍風ボディビルダーの存在に尽きる。この2人の闘いが一番の見どころで、それ以外は特にない。