カラン

ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょうのカランのレビュー・感想・評価

4.0
オムニバスになっており、各短編はセックスについて知りたかったけど、質問しにくいことを巡るタイトルが付いている。そのタイトルをDVDの本編も、wikiも何故か疑問形にしていない。以下の7章からなる。

①媚薬は効くの?
Do Aphrodisiacs Work?

②ソドミーって何?
What is Sodomy?

③オルガスムに達するのが難しい女がいるのはなんで?
Why Do Some Women Have Trouble Reaching an Orgasm?

④女装ってホモなの?
Are Transvestites Homosexuals?

⑤性倒錯って何?
What Are Sex Perverts?

⑥性の研究と実験を行う医師、及び診療所の見解は正確なのか?
Are the Findings of Doctors and Clinics Who Do Sexual Research and Experiments Accurate?

⑦射精中に何が起こるの?
What Happens During Ejaculation?

それぞれ全く異なった撮影の仕方で、ライティングも異なる。⑥のロングショットとかやけによくできている。若い女の身体をべたべた触っているのが、酷く目立つくらいにちゃんとしている。(^^)

パロディーを徹底しているからなのだろう。③ではウッディ・アレンも他の人物もイタリア語を話しており、客がいるアートギャラリーでやり始める。人のいる場所でやり続けるのだが、はたと気付く。んアントニオーニだと。wikiにはフェリーニともあるが、何がフェリーニなのかは分からなかった。ただアントニオーニの場合はあのクールさを馬鹿みたいにパロディーするから面白い気がする。⑦はフライシャーの『ミクロの決死圏』であるが、大して面白くない。ただ、全身タイツのコントの走りなのかもしれないから、公開当時は笑えたのかもね。

オープニングクレジットは白ウサギの群れ。白ウサギだけたくさん映り、スクリーンを埋め尽くすと、そのうち鼻の辺りのクロースアップになり、白ウサギのあのヒクヒクする毛むくじゃらだが薄桃色の部位をしつこく映す。

②のソドミーというのは、アナル等の非性器部位で性交することで、聖書の「ソドムとゴモラ」に由来する。本作では、羊のデイジーさん。めーーと鳴く。本当に可愛くて、医師の男が身を崩すのだが、さもありなん、まったく驚かない。①の犬は、道化の寒いギャグにうんざりして、エサ皿から顔を上げる。

嫁と観たが、嫁は④で寝た。巨大なのは目撃していない。あまり面白くなかったようだ。

レンタルDVD。55円宅配GEO、20分の9。
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