警察を名乗る男からの電話にファストフード店の従業員たちが次々洗脳されていく話。実際に起こったわいせつ事件が基ということも相まって、この世の映画の中でもトップクラスに胸糞な作品なんじゃない？と思った。
服を全部脱がせてケツを叩いたり、胸のサイズを聞いたりするあたりからどう考えてもおかしいのは明らかなのに…なんでこんなことになるんだ。しかも、こんな事件がアメリカでは100件近くもの被害が出ていたことにも驚愕。
状況が状況とはいえ、店長が切羽詰まりすぎているあまり、犯人に従順すぎるのがかなり印象悪い。一応店長は観客が最も自己投影しやすく、危機感を持たせるための役割を持つキャラなので、その愚かさが際立ってしまうのはそれはそれで良くないんじゃ？なんて思ったり。
それにあまりにも犯人の思惑通りに進みすぎている気もするけど、それも含めて実話なんだよね…？こわい。
事件の全貌だけじゃなくて、犯人の捜査パートや、ラストのインタビューのパート、そして犯人のその後などをもっと丁寧に描いてくれたら更に面白くなってたのになあ。全体的にドキュメンタリーっぽいのが良かったけど、ラスト20分くらいはそれが裏目に出てた気がする。
ちなみに店長を演じたアン・ダウドと、被害に遭う店員を演じたドリーマ・ウォーカーの演技は素人目に見てもめちゃくちゃ良かった。この二人のおかげで惹き込まれた節はある。
まあ全体通して言うと自分は割とすきな方だったけど、胸糞映画に耐性なかったら多分ハマらないと思う。嫌な気分になってそのまま終わる。
