lalalalabomba

エンディングノートのlalalalabombaのレビュー・感想・評価

エンディングノート(2011年製作の映画)
1.0
映画人として何か撮りたいと言う願望を一番手近な家族を撮ってみたと言う父親の終活を描いた一応ドキュメンタリー。知的センスのユーモアを交えたナレーションが全体の色調を整えているがこれがわざとらしくて鼻についてくる。
極めて個人的な映画の中に普遍的な何かが描かれているのだろう。きっとそうに決まってあいると信じてじっと我慢して観賞する。

一流大学を出て丸の内に本社がある会社に勤めて役員まで上り詰め3人の子供と海外に住む孫との楽しいひと時。

何かこの方が残した手記か日記を読むような感じでナレーションが入るが、これがこの監督のこの作品自体の演出となっている。この監督の意図というより父親に全部任せてアウトサイダーになりきった監督の責任逃れに見える。

人生のいちばんのイベントがガン告知という俗に言う勝ち組の典型の爺さん。
死にゆく人生の先輩に安らぎが訪れますようにという優しい心で見ることができない自分自身にダメを出すために作られたのではないかと思うほどで結局最後まで見届けることができずに他の作品を見ることにしました。
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