ピンクパンサー第一作。ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部がデビット・ニーブン演じる怪盗ピンクパンサーを追い詰める…といった粗筋とは全く異なる展開のお洒落な1960年代のロンティックコメディ。全編を通じて流れるヘンリー・マンシーニの流麗なメロディが物語を彩る。そして登場人物のカラフルなファッションは21世紀のファストフッションとは決定的に違う洒脱なもの。
ヒロイン役としてクラウディア・カルディナーレとキャプシーヌの二人の女優のゴージャスな美貌が画面を支配して眼福😃。特にキャプシーヌのコメディアンヌぶりは意外な発見😍。
クルーゾー警部は本作ではまだ脇役の扱いでデビット・ニーブンが主役の感あり。終盤のゴリラ🦍が活躍する仮装パーティからローマ市内のカーチェイス、そして裁判とどんでん返しに至る話の運び方はブレイク・エドワーズ監督の目まぐるしく、でも都会的な演出センスが小洒落ている。ラストシーンには、あのピンクの豹が1960年代のローマの街角に再び立って、観客に挨拶してくれる😃🇮🇹🎬。