kawaru

サンタクロースになった少年のkawaruのレビュー・感想・評価

3.0
プライムビデオにて。

サンタ発祥ものはいくつもあるが、本作はあくまで嚆矢のローカルさをエモで包んだタイプで、細かいお約束ネタにも神(然たる高次存在)にも迎合しないマッチョさがある。動機と出自のエモでもってかれちゃうのでそのまま流されつつ観た

尺なりの感じでちょうどいい。舞台は数セットの撮り回しが上手く、特に地下の大道具が好き。こじんまりさが随所に見られ、その絵本ぽさの枠を決め打ちする感じがハマっている。そう思えばカメラの構図もコマっぽくて良い

個人的エモポイントとしては、「俺な、謎の贈り物おじさんとしてやっていこうと思うんだ…営業担当地域もここまで増やそうと思う…」と思いの丈をぶちまけたサンタに対して、その親友は頭ごなしに批判や反対をせず、「これどうやって渡す子供を同定するん?」から現実的かつクリティカルな面で問題点を指摘する場面。心の友よ
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