yoko

ブリーダーのyokoのレビュー・感想・評価

ブリーダー(1999年製作の映画)
5.0
萌えよミケルセン!

初期レフンのチンピラものだが実は「アンチ銃」がテーマ「L」の意志を継ぐ者の話

俺たちのレフン、俺たちのマッツ、ヤングな頃の汁スパーク!!今回マッツはプッシャーや金玉しばき男とは少し違う本当にただの映画オタクだ!動きもだいぶキモい。

マッツはビデオや店員なのだが、冒頭の客がおすすめ映画を聞いてくる。色々な映画監督をつらつらと捲し立てるマッツ。本当に古今東西、ゴダールやタランティーノに混じって、ラースフォントリアーまで出してくるwここの表情、間に一瞬悪意を感じるのだがwこの冒頭のシーンのオチはこの客はよそよそしいと思ったらただのポルノ目当て。相方の店員に客をバトンタッチ。ようは映画オタクなんか世の中に必要とされてない、必要なのはポルノなんでしょ?というレフンの皮肉。

opでウォーキングする登場人物5人ともLから始まるファーストネーム、(レニー、レオ、レネ、ルイーズ、ルイ)おそらくブルースリーのLeeからとっていて(少なくともlarsではないw)タイトルのBLEEDERも出血とか嫌なやつというのが本来の意味だがBruce LEEの字面から着想したのではないか。同僚だけキッチョでLじゃないのはたぶん人格的にまとまっていて、もう社会的な位置が今後変わらない、最初から市井の側にいるからではないか?

なぜLEEがモチーフなのか
銃ではない本当の強さ.
ムッツリ感のある男
映画好きの象徴
だろう

よくよく考えるとドライブのライアンゴズリングもあの顔じゃなきゃ相当キモくて、オンリーゴッドに至ってはイケてないサイコマザコンだ。ムッツリしてて背中で語る!銃を使わない暴力、タイの刀おじしかり、ムエタイで勝負しだすし、そのへんの何かで刺したり、Too old to die youngの小島秀夫のフルスイングしかりwまあ作品のどこかで銃は出るのだが「アンチ銃」それを象徴しているのがブルースリーだ!たぶん。前作プッシャーでもポスター貼ってたしね。

主人公をマッツとするなら映画が好きで、ムッツリで暴力的な強さはないが、ある種の強さ、成長は見せてくれる。くねりながら道路横断からのバス停スネークがハイライト。

いわゆる見どころであるチンピラ兄とdv彼氏のすったもんだはこの際どうでも良いのだが、op1人1人歩いていくショットがあり善玉は左から右へ、この衝突する2人のチンピラは右から左へそれぞれ歩いていく。いわゆる未来への時間軸が左から右が基本だと思うがxxENDの2人が右から左へ歩いていくのを最初から寸詰まり感を示唆しているのは面白い。自分の手撃って血を返すとかまどろっこしすぎるやろ〜!どうせ2人ともアレなのに〜w

急に古畑任三郎みたいにピンスポしたり、画面が赤くなったりは毎度のレフンマナーでビンビンでした!
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