のり

ブリーダーののりのレビュー・感想・評価

ブリーダー(1999年製作の映画)
4.0
程良い厨二映画。オープニングの人物紹介からカッコいい。

人物の移動を後ろから撮影し、躍動感を出したり、場面の切り替えに赤い画面やテレビのノイズ画面を使ったりとスタイリッシュ。なんだけど話も映像も全体的に暗いからそう見えない。音楽もシャレてるわけではなく、フワフワした感じだしわざとブレさせてるんだろう。自分はこういう作風嫌いじゃない。

特筆すべきはロケーション。全てがカッコいいしオシャレ。コンクリートの壁の部屋に、本が無数にも積み上げられた本屋、カラースプレーで無造作にイタズラされた外壁、薄暗いバーもどきなど厨二心をくすぐりまくり。

結論、雰囲気映画。話の内容に突っ込むと、中心人物の男4人の関わりがそんな活かせてない。群像劇というには余りにもお粗末。特に伏線があってとかではなかったし、、淡々としすぎというか、、
いや、でも好きだなこの作品。
のり

のり