超空間コベ

血の海の超空間コベのレビュー・感想・評価

血の海(1969年製作の映画)
4.0
オモニ(母)は偉大!

婦人に対しては、誰もが
“〇〇のお母さん”という様に
呼び、彼女ら自身の名前は
劇中で明らかにはされません。

それほどに、“母”が
前面に出された作品でした。

この、ジャケで銃を構えてる
精悍な女性が、主人公の
スンニョです。有名なのが、
クライマックスの開門シーン。

「あなたが居なければ、とても
生きていけないわ…!」
と夫に頼っていたスンニョは、
その夫を失い、子供達と途方に
暮れる、弱いお母さんでした。

しかしそんな中で、同じ境遇の
人々から支えられ、
婦人会を結成し、
遂には、革命の女性リーダー
として作戦を成功させるのです。

とにかく、お母さんの凄まじい
覚醒ぶりには舌を巻くばかり。

敵の拷問にも屈せず耐え抜き、
初めて手に取った銃は、敵を
百発百中で仕留め、向こうの
弾はカスリもしない。
最後は勝利の大演説で、民衆の
ヒーローとなるのです。

朝鮮革命歌劇の最高峰とされる
タイトル。この映画版は、
第一部、第二部を合わせて、
ガッツリ4時間の大作です。
超空間コベ

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