モジャモジャ君

闇・光・闇のモジャモジャ君のレビュー・感想・評価

闇・光・闇(1989年製作の映画)
5.0
ヤン・シュヴァンクマイエル的人体解剖

クレイアニメのクオリティが素晴らしい、体のパーツで魅せるシチュエーションムービー

左手が右手を引き上げた時、愛ある体温を感じたのは私だけではあるまい。

見えるけど聞こえない手、聞こえるけど見えない手

脳みそが舌よりも遅れてくるのは、理性よりも感覚器官に重点を置いている意図的さを感じるのだ。
体の部位の登場順によって自分にとって重要なパーツだと言っている気がする。

右手と左手が、まるで導く親のような役割を担っているのは、ヤン・シュヴァンクマイエルが映画をパッチワークのように手作りで創ってきた象徴なのだろうか。

私だったらどこを先に登場させるかなぁ。
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