海がきこえるのkiroのレビュー・感想・評価

例えるなら、『秒速5センチメートル』のジブリ版。「普通の男子」に憧れてしまう。やさしくて、デリカシーに欠け、家族想いすぎず、等身大の反抗心があって、異性に媚びず、気取らないファッション。自分の年齢が、主人公の年齢を追い越すほど、純文学がフィクションになっていく。将来どこでもドアには会えるかもしれないけれど、ロマンスに満ちた学生時代は二度と手に入らないから。いつまでこういう青い物語好きなんだろう。困る。確かに絵も綺麗でした。アートディレクション！って感じ。