ペトラ・フォン・カントの苦い涙のmikuのレビュー・感想・評価

冒頭のねこちゃんかわいい、だなんて思っていたらとんでもない狂気でした。高慢な中年女性の狂った愛。随分と歳下の女の子を飼い慣らしていたつもりが、いつの間にか捨てられる。不均衡な愛の前に暴走し、いつぞやかかってくるかと電話の前で酒浸り。支配欲と依存に、家族への暴力的態度。とにかく怖くみすぼらしい。これは、あんな風になってはいけない、という反面教師的教材なのでしょうか。ハンナシグラは魅力的だけど、決してモデル向きな体型じゃないと思うんだけど。愛の前にはすべて例外なのかしら。