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ペトラ・フォン・カントの苦い涙のDWのレビュー・感想・評価

5.0
■テーマは全然違うけど直前に『しとやかな獣』(川島雄三監督/62年)を観たので、室内劇つながりでファスビンターのこの作品も。

巨大な「ミダス王とバッカス」の絵画、鏡越しに映る登場人物たち、不気味なマネキン、ヒールで叩き壊される高価な陶器…。

女性同士の共依存の話ですが、強烈なカットが多過ぎて、そちらに目が行ってしまいました。
でも印象に残る台詞も多々。

「カーリン、人間って俗悪よ。結局、どんなことにも耐える。人間は厳しくて野蛮で、誰とも取り換えがきく」。

…助手のマレーネはどういう気持ちだったのでしょうか。ラストシーンの意味を考えながらもう一度観てみたい映画です。
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