ホラーのキングと呼ばれるスティーブン・キングだが、やはり青春ものや子供心を表現するキングでもあるんだよなぁ。
この作品は、自分の嫌いな時系列を飛び飛びに見せる手法なんだけど、安っぽい感じではなく、全てを『これでもか！』というほど掘り下げるので、時系列が飛び飛びでも主人公たちルーザーズに感情移入することができ、三時間をしっかり見続けることができる。その脚本と構成に脱帽。
全編を通して、大人には見ることのできないitの存在をキングがどういう意図でitを考えたかは本人に聞いてみたいとわからないが、『大人になると目をつぶってしまう悪』だと考えると作品に深みが出てくる気がする。少なくとも自分はそう考えた。
そうすると、キングの考える善と悪。そして善行への恩恵と、悪行への報い。どのような行動をとれば、どのような結果に繋がるのか。やはり、人は良い行いをしなければならないということを訴えているような気がした。
とりあえず、スーパーマンⅢからしばらく時間が経ってるから年取ってるけど、あいかわらずアネット・オトゥール最高。
