くりっきー

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けのくりっきーのレビュー・感想・評価

2.0
やはりスカイウォーカー三部作は、それまでの『少年ジャンプ感』満載の血統主義から、『黒人もアジア人も誰だってみんながそれぞれみんなのヒーロー』といった三流作品に成り下がってしまっていたから多方面から非難轟々だったのだろう。

今作品では、フィンの掘り下げは最低限に抑えられ、ローズの出演時間はほぼ皆無にすることで、元来の血統主義に立ち返り、ベンとレイを中心に動かした点は、過去の作品に対して敬意を払ったとして評価したい。

また、『黒人もアジア人も誰だってみんながそれぞれみんなのヒーロー』という陳腐極まりないストーリーを持ち出しそうだったエピソード8のラストの箒を動かした少年をまるで無視して今作のストーリーに盛り込まなかった点は英断だと言えるだろう。

ただ、ライジングスカイウォーカーをスカイウォーカーの夜明けと訳してしまったことで、最終戦の様々な声の意味が中途半端になってしまった気がした。

今後、更に予算と意欲のある人々によって新三部作が作られる可能性はあるが、シミがアナキンを処女懐胎したように、ベンとの子供を身籠った設定でストーリーを作れば物語はつながるが、古くからのノベライズを読み漁っている方々やら様々な方面から避難を受けることを覚悟した作品作りとなるだろう。
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