このレビューはネタバレを含みます
直接的な残虐描写に頼ることなく、主人公達を追い詰める怪物「ペニーワイズ」の恐怖を描ききった名作。
30年前の少年時代と現在が交差しつつ、過去から蘇ったペニーワイズに幼馴染みグループ「ルーザーズ・クラブ」が立ち向かうというシンプルなストーリーラインと、コンスタントに挟まれるペニーワイズのおぞましい攻撃描写が非常にマッチしており、3時間という長丁場を感じさせない作品に仕上がっています。
それに加えて、スティーブン・キング原作らしいコズミックホラー+サイコスリラー+スタンド・バイ・ミーといった感じの独特なテイストも魅力的です。
総じて、スタンダードなホラー要素もありつつ独自の魅力も兼ね備えた、理想的な映画と言えるのではないでしょうか。