江戸時代の加賀騒動を背景に、実在した包丁侍をモデルにして夫婦愛を描いたヒューマンドラマです。
加賀藩お抱えの包丁侍である舟木安信は、藩主の食事を賄う料理人であるのにもかかわらず、包丁よりも刀に未練。
しかし、剣は藩に悲劇を齎しただけで、藩を守ったのは刀ではなく包丁でした。
上戸彩さんが演じる安信の女房の春は、芯が強い一方で愛らしく、素敵なお嫁さんでした。
料理は一の膳、二の膳、三の膳・・・とすすみますが、本作品も、出会い、困難、エンディングとフルコースの料理のように、観ていて飽きません。
また、お家騒動や謀反、親友の死、三角関係、離縁といったシリアスな場面がある一方で、人間の温かみも描いており、緊張感とほのぼの感が交互に味わえ、抑揚のある構成は流石です。
観終わった後で満腹感を味わえます! ふるだぬき~