ゴン吉

武士の献立のゴン吉のレビュー・感想・評価

武士の献立(2013年製作の映画)
3.3
江戸時代の加賀騒動を背景に、実在した包丁侍をモデルにして夫婦愛を描いたヒューマンドラマです。

加賀藩お抱えの包丁侍である舟木安信は、藩主の食事を賄う料理人であるのにもかかわらず、包丁よりも刀に未練。
しかし、剣は藩に悲劇を齎しただけで、藩を守ったのは刀ではなく包丁でした。

上戸彩さんが演じる安信の女房の春は、芯が強い一方で愛らしく、素敵なお嫁さんでした。

料理は一の膳、二の膳、三の膳・・・とすすみますが、本作品も、出会い、困難、エンディングとフルコースの料理のように、観ていて飽きません。
また、お家騒動や謀反、親友の死、三角関係、離縁といったシリアスな場面がある一方で、人間の温かみも描いており、緊張感とほのぼの感が交互に味わえ、抑揚のある構成は流石です。

観終わった後で満腹感を味わえます! ふるだぬき~
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