ノノ

ミークス・カットオフのノノのレビュー・感想・評価

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)
4.1
ケリー・ライカート見てると自然の音が心地よくて高確率で寝て巻き戻してを3回くらい繰り返す。何もない砂漠をただひたすら一日中歩く移民。流れる水の音、足音、馬の鳴き声、風や火の音…ランプしか見えない暗闇のなかで耳を澄ます。
ミシェル・ウィリアムズがインディアンの靴を臭いと言いながらも縫って直す。彼らにとって極めて異物でしかないインディアンとの接触。抑圧されていた女性が見せた男性たちへの初めての抵抗。インディアンが倒れた男に向けた祈りの歌?を聞いてみんなが涙する。一本だけ生えた枯れかけた木に集まる一行に希望があるかは分からない。木の間からインディアンを見つめる眼差しとそこから見える彼のショットをラストに、余韻を残す演出最高です。
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