ケリー・ライカート外れねーと思ってたけど、
これは何なの?
ちょっとオールタイムベスト級に好きかも!
西部開拓時代を舞台にしたロードムービーって言っていいのかな、
ただただひたすら西を目指して進む3世帯。
ただ問題なのは、ガイドとして雇ったミークがどうやら道をわかってない。
その設定からしてよく思いついたなと思うし、
ガチで生活がかかったキャンプ感が新鮮。
加えて果てしなく続く荒野が本当に美しく、
見ていて本当にうっとりしちゃう。
男たちが決めることに従う3人の妻のうちの1人がミシェル・ウィリアムズで、
次第にミークについての不信感を募らせてゆき、
そこにパンチの効いた展開があることで、
全体的な緊張感が加速してゆく。
って言ったらたぶん言い過ぎで、
なんせ移動速度が遅いだけにゆっくりと変化していくカンパニーの事情がおもしろい。
男=白人が決めることへの不信感と、
未知なるものへの畏敬の念と期待。
頼りないからこそ自分で何とかしようとするが、
うまく伝わらないもどかしさ。
インディアンのセリフ、歌、文字に字幕はなく、
最後まで彼が意図することはわからない。
だが、一行はもはや彼を信じて進む他に選択肢はない。
あまりにも新鮮な設定なんだけど、
ありそうな話すぎておもしろく、
ここで終わるのかよっていう意外性。
本当に作品として楽しすぎた!