メランクさんさんの映画レビュー・感想・評価

メランクさん

メランクさん

ブラックブック(2006年製作の映画)

5.0

長いけど集中して観れた。
こんだけ重くて暗いナチス占領下のオランダの話でもバーホーベンの手にかかると衝撃的なシーンが要所要所に組み込まれ、クソ野郎はちゃんと死ぬんだろうと安心して観られる。
だからちゃ
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.0

結局、勝利の理屈がわからないなと思った。
コアラもこれまでのやり方に無反省だし、ゴリラもハリネズミもこれまでの自分と決別したわりには爆発力に欠ける。
ネズミなんかただの嫌なやつのまま終わったし。
ブタ
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わたしたち(2016年製作の映画)

5.0

とくに前半は観てて苦しい。ずっと手に力が入っていた。
主人公のアップが多く、おそらく意図的に大人の顔が隠されているのでどうしても幼い彼女に寄り添ってしまうし、彼女の表情、誠実さに揺さぶられる。

マニ
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.0

ちゃんと観たのは公開時にカナダの映画館で観て以来。
当時は字幕なしで観て理解できず、その後も見る気にならなかった。

でも見直してみたら意外や意外、おもしろかった。
「正義」に対する問いかけは「ダーク
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

最近、ブレードランナーのファイナルカット版を観ておいたときにもちゃんと記録書いとくべきだった。

レプリカントの悲しみとはつまり、人間の悲しみそのものであり、自分が「犬」以上のものでないことがわかりき
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

1.0

当時の風俗の見せ方にしろタネの明かし方にしろわざとらしいし見せびらかしすぎ。ほとんどネタバレと言っていい情報を知ってて観たのでまぁおもしろくなかった。

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

4.0

猿の惑星見たばっかだったから「大友、お前もか」感があった。

塩見三省のあの感じがたまらない。
実際、昔は血気盛んだったのに大病を経た結果、あんな感じになってるおじさんが周りに何人かいてリアルだなぁと
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

3.0

ライジングに比べると展開が雑だなぁと思った。

リーダーとしてのアイデンティティを犠牲にして私怨に走ったシーザーをどう捉えるかだけど、私はそれはダメなんじゃね?と思っちゃったね。

ノヴァちゃんがかわ
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岸辺の旅(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夫婦間にもずっと残るわからなさ。

結局、死んでしまっているということはメタファーで、その存在の近づきがたさ、わからなさは、お互いの間に存在している。

お互いにそうでありながら、すべてを悟った顔をす
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

2.0

展開がいちいち「それはダメだろ」すぎて笑った。
安倍総理が好きな人は好きそう。

の・ようなもの(1981年製作の映画)

4.0

ぜんぜん落語は関係なくて、たゆたっている若者がそのまま描かれてて苦しい。

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.0

イケてない学生時代を送った友人同士が再会。しかも一方は世間に迎合しようとしててうまくいってなくて、もう一方はずっと自分を貫いている…
っていう設定だけでむちゃむちゃ期待したわりに、なんかわりとドライと
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息もできない(2008年製作の映画)

5.0

久々に通して見たけどやっぱ生涯ベスト級。

「こんな暴力的な男なのに、なぜこんなに愛おしく感じられるのだろう?」

その問いを観客に抱かせることがこの作品の肝。

暴力は、それ単体で独立して存在しえる
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猿の惑星:新世紀(ライジング)(2014年製作の映画)

5.0

ちゃんと観たのは2回目。
やっぱこの作品、好きです。

対立する民族や国家があるときに、常に平和を志向する人間は双方にいるし、逆に憎しみを募らせた人間も双方にいる。

平和を志向する人間たちが知識や文
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

5.0

群像劇的に多様な人々を配置しているのはこの手のパニック映画にはありがちだけれども、にしてもその設定と展開とのリンクが秀逸。
前半、けっこうポイントになりそうなセリフが散りばめられていて、
特にとってつ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

犯人が口にする「必要だった」というセリフが象徴的だと思う。

生まれてきた環境や、現在の状況が性的嗜好を決定づけ、日常の中の抑圧からの解放を求める。

敬虔であればこそ、冒涜に対して不寛容になり、それ
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

4.0

理不尽な暴力に対して、法律や公権力をどのように使い、身を守るべきなのか。
ものすごくエッセンシャルな問題を、大衆映画の形で描いたことはすごく意義深かったのだろうなと思う。
私も子どものころにたぶん今作
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

病気療養中の奥さんに対し、全肯定的に受け入れる主人公の姿がまぶしい。

詩とはつまり静かに受け入れる身体から沸き立つものなのだろうか?

三浦雅士がかつて「死は怒りか?」という命題を立てていたが、
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

2.0

ぜんぜんのれなかった。

私にはどこで主人公が成長し、どこに長澤まさみが惹かれたのか全くわからなかった。

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

5.0

大不況の煽りを受けて冷え込む夫婦仲と、厳しい校則で子どもたちを支配しようとする学校。

そういった状況の中でも青年たちは無垢な夢を追いかけ、そのエネルギーこそが曇った空を突き破る。

勝手に泥沼にはま
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台北カフェ・ストーリー(2010年製作の映画)

5.0

上映会を企画するために試写。

カフェを企業する前半は創造力を刺激され、中盤以降は物々交換や物語について示唆的な内容だった。

はじめは物と物との交換を推し進めようとするものの、
「行為」がそこに加え
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私はグロや残酷描写にはかなり耐性があると思っているが、この作品はあまりにも救いがなくて本当に気分が悪くなった。

けっこう設定が雑だなという印象もある。
まずミランド社にリアリティがない。
チリで発見
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みんなの学校(2014年製作の映画)

4.0

特別支援学級を作らず、インクルーシブな教育を志す大空小学校のドキュメンタリー。
木村校長の圧倒的な魅力と、児童たちの健気な姿が笑いと涙を誘う。

結局は公立小学校の話で教員の話だから、むりやり教室まで
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

5.0

子どもたちが10代後半から30代になるくらいにかけて家族って散り散りになるし、夫婦関係も破綻しがち。
テネンバウム一家は天才っていう設定ではあっても、今作のポイントはぜんぜんそこじゃなかった。

30
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

序盤から中盤にかけて、是枝監督作品史上一番つまらなかった。あまりにも類型的な登場人物たちと説明的なセリフ。とりわけ重盛という弁護士が真実より勝つことだみたいなあまりにも弁護士っぽいことばかり言うので本>>続きを読む

恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

灰色の閉ざされた世界を開くのは、あなたがどのように世界と向き合い、どのように人と接し、どのように自分を変えようと考えるかだ。

実はオープニングから青空は見えている。
でもあなたはブルーバックの架空の
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

黒沢清監督に苦手意識があったんですが、これはもうやられました。

ちょうど先日まで何も知らずに北九州連続監禁殺人事件を扱った「消された一家」を読んでて、今作は明らかにそれを参考にしてるだけに、最後の着
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

2回目。
コミカルな要素はことごとく笑えないし、最後の金で全部解決する感じもどうかと思う。
けれど中年女性のどん詰まり感、冷めきったリアリティに対して、若き日々の恥ずかしさ込みの輝きがどうしたって心を
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

しゃべるクマの話と考えたら人々の反応は不自然で、そもそもパディントンが地震によって(ジャングルが地震であぁなるのは不自然すぎるし)故郷を追われるという設定を考えても移民、難民の話として捉えるとすごくわ>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

5.0

やっと地元に来たから「打ち上げ花火」の前にムリやり観賞。
序盤からものすごくテンポがよくて、画と人間とが絡み合ってハイになってそのままの調子でもう夢中になって観た。

乙女の、大人の世界に憧れて自分の
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

原作の持つ文学性と、こんだけの豪華なキャストとスタッフで制作されるがゆえに求められるポップさ、ダイナミックさとの噛み合わせが悪すぎるということだと思う。

原作の特異な構成を、ループ構造にするという発
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ゾディアック(2006年製作の映画)

2.0

ロングスパンで未解決の事件というのは映画に向いてないのかもしれない。
情報を追うことに忙しいし、終着点がない以上、ここだっていうポイントを置くのが難しい。未解決と知らずに最後まで見たので、肩透かしを食
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

5.0

たぶん3回目。
岩井俊二作品は最高なシーンや展開がいっぱいある一方で、「それはない」と思う部分がどうしても許せなかったりして、「これだ!」という作品がなかった。

でも今や間違いなく今作が一番好き。
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

ちょっと美談にしすぎなんじゃないか?とは思った。
実話なんだからしょーがないにしても、前半は「だったら除隊しろよ。ってかそもそも来るなよ」ってずっと思ってた。ただ日本がそうであったように、当時の青年と
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.0

完全にスポイルされたバカ息子がヘマをして、はじめは突き放した父親が結局はバカ息子のケツを拭かざるをえずに身を滅ぼすのだから爽快。
とにかくルールを破っちゃダメよという道徳的な作品。

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