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私の男の彼女のネタバレレビュー・内容・結末

私の男(2013年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

原作とは別物で、廃退した2人を描いただけ、という印象を受けた。花の淳吾への異常な執着に焦点が当たっていて残念だった。

ただ、音楽と映像が美しかったので嫌いになれない。
雪深い街の寂しい雰囲気も良かった。登場人物の横顔を頻繁に映し、吐く息を使って感情を表しているように感じた。
血の雨のシーンも比喩と考えればそこまで抵抗感はなかった。
宣伝にも使われている、淳吾の帰宅を花が迎えに行く坂のシーンが暖かく好きだった。背景に流れる家路がとても良い。
真っ暗な林道を淳吾の車で進む、闇夜に見えなくなる2人描写から、「血のつながった、たった2人の肉親だから」という強烈なメッセージ性を感じた。
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