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ラストタンゴ・イン・パリのpompeiiのレビュー・感想・評価

ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)
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映画をどう定義するかにもよるけど、自分の中で「これぞ映画!」という感じ。ノスタルジックな音楽、過激な性描写、不快感を催さない暴力、美しい陰影表現、心地よいカメラワークetc…
最後のマーロン・ブランドがマリア・シュナイダーを追っかけるシーンは「シャイニング」的な恐さがあり、ホラー要素も備える。



メモ

・ストラーロが撮る作品によく見られるが、ドアやガラスなどで明確な境界線を引いた状態で二人がコミュニケーションを取る様子が見ていて心地いい。22:30あたりのシーンもその一例だが、ここではマーロン・ブランドと会話する相手がモザイク画のようになっていて特に面白い。29:50あたりも露骨で、空間が二つあるように見える。

・34:00あたりからの一連の流れ、光と影の共演が美しい。

・ベッドシーンがシュール過ぎる。野生的な名乗り方がシーンとマッチしていていいねw

・普通に生きていると分からないけど、名前を知りたいという欲求はあるんだなぁ。「ローエングリン」のエルザのように。
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