ミミヒメ

おとぎ話みたいのミミヒメのネタバレレビュー・内容・結末

おとぎ話みたい(2014年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

高校卒業を間近に控える18歳の少女がもう若くない 時間はない自覚
身体を資本とする踊りという行為は卑しいという自覚を持った上でそれに心身、時間を消費することにとてつもなく共感、感情移入した
私の真髄なんかに触れたことないそして永遠に触れられない大人の言う「きみにはまだまだ時間がある」なんて嘘だ
そんなの自分の肌感でわかるに決まっている
思い出になれば美しいという絶望 悲しみ
あなたは追っかけてきてくれるの?
階段を登る時点でエチュードは始まり
相手の為に引き裂ける時間という上限と最後のお辞儀の瞬間がもう喉元まで迫っている
私の愛だけが関係性のすべて
いつでも捧げているという誓いだけが宙ぶらりんになっている

「先生」を取り巻く全ては嫌い、「先生」だけが好き
「心は古くなったりしないのかな
「先生、私もう若くなんてないのよ!
次の春にはきっと屍
その時、私を死姦してくださいますか。」
特別をどうしても欲する、どうしようもない金網を飛び越えてしまうほどに
「私の跳ねる左足は、あなたへの愛撫と同じ事」
ミミヒメ

ミミヒメ