ドラゴン

エリジウムのドラゴンのネタバレレビュー・内容・結末

エリジウム(2013年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

何だろこのモヤモヤ感は…
ニール監督と言えば、超絶大傑作の第九地区サイコー!な私なんだけど、今作は何となーくうっすら絵面やテーマが似てるような気がするんすわ。
富める者と貧する者がエリジウムと呼ばれるコロニーと荒廃した地球(舞台はアメリカのロサンゼルス)に分かれて暮らして…と既に分断された社会で貧する側の抱える問題がやべー!程にあります。

主に医療の面で、エリジウムにある医療ポッドに入ればどんな病気でも治る…のかな?とんでもない科学力だけど、それを使えるのはもちろん富裕層のみ。というか富裕層側の描写が綺麗なお屋敷でティータイムみたいなのしか無いから、対比として弱いような…片や過酷な労働で当然労災なんかも無い感じでハード過ぎる作業中に瀕死になるマット・デイモン。さあ、こっからエリジウムに乗り込んでドンパチかー!と思うんだけどあんまり燃えてこないんよ。

まず、敵役のシャールト・コプリーが小物過ぎる!あれじゃ強そうに見えんよ!何かラストは花びら?舞い散る中で日本刀みたいなの振り回してたけど、監督は日本好きなのかな。勝つロジックもよく分からないし、アクションの振り付けも悪いからイマイチ。

んで、最大なショボショボなポイントは神経と連動させてるアーマー?とは言い難い、何て言えばいいですかね?アイアンマン2のミッキー・ロークのアレみたいなの。結構素肌見えてるし、そこをナイフで刺されてるしw
アレを着た時のめちゃくちゃ強くなったぜえええ!感が弱過ぎる!あんだけ痛そうな手術しといてさ。第九地区の強化外骨格みたいなの付けた時は凄く強かったじゃないすか!はー、がっかり。

ラストのエリジウム攻めもあんだけドロイドにガードさせてんのかと思いきや、途端に出てこないしね。脚本は少々粗いけど、それを飲み込む迫力やメッセージには乏しいですな。惜しい!
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