お気に入りのチョン・ジェヨンの主演作なので公開早々に観たが、当時思い比べたのは、森田芳光版の「模倣犯」と観たばかりの「藁の楯」だった。身体を張ったアクションと善と悪との知恵比べの兼ね合いは、やはり韓国映画に分があるようだが、犯罪被害者の思いの描き方でも、日本映画流では、なかなか世界には伝わらない気がする。翌年のジェヨン主演版の「さまよう刃」でも、そう感じた。
本作の助演賞は、ミッチーぽいパク・シフくんよりも、梅垣ちゃんをさらにキモクしたうえに、アクションまでこなした名優チョン・へギュンで決まり！
オリジナルに引きずられずに、設定の改変で和テイストに仕上げた「22年めの告白～」は好いリメイクだった。
