けんぴ

殺人の告白のけんぴのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の告白(2012年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

10人が殺された連続殺人事件が起きてから15年━━
時効成立直後、犯人を名乗る男が殺人の暴露本出版と同時に姿を現した。彼の名はイドゥソク、美しき殺人鬼。
果たして彼は犯人なのか?今更出てきた目的は?犯人なら逮捕する方法はないのか……
ずっと犯人を追い続けたチェ刑事と殺人鬼による前代未聞のサスペンス。

《ネタバレ注意》


これも見る前の期待値あげすぎた……
発表の裏に隠された真の目的の存在は明白だから、真犯人を見つけるための大掛かりな作戦というのは薄々気づいた。
被害者遺族の復讐作戦や、ゲスなメディア、殺人鬼をアイドル扱いする世間、警備体制のずぼらさなど、理解に苦しむ(ツッコミどころがある)点が多いが、そこがコミカルに感じられ、面白おかしい。この中盤までの脚本は好み分かれると思う。上記の描かれ方により、韓国映画特有の胸を締め付けエグるような感情は起きなかった。そういう意味でいうと本作はかなり見やすいエンタメ作品。

11人目の殺人を発見し捕まえようとするところは良いプロットだけど、殺された疑いのある女性は刑事の恋人だったというのは、突然ドラマティックな後付けきたなと、苦笑。
だがこれがあったから娘を殺された会長の、恋人を殺されたチェ刑事の迫真の演技が説得力を持ち、ストーリーも重厚なサイコサスペンスとして軌道修正され、沈痛な面持ちが似合うラストに落ち着いた。

面白かったです。
けんぴ

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