Reznor

殺人の告白のReznorのレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
3.2
時効を迎えた女性10人連続殺人事件の犯人が、ある日突然自分が殺人犯であることを告白する自叙伝を発表し、世間の注目を大いに集める。本当の意図が読めない微笑を浮かべ、メディアへのパフォーマンスと思われるような行動を繰り返す。

何か裏がある、とは思いつつも一体どういう方向に向かうのか?という先の展開が読めないストーリーは、見ていて飽きなかった。真相が徐々に明らかになっていくにつれて、驚き、切なさ、戦慄、憤り、色んな感情を味わい、多少の引っかかりもそこまで気にならないくらいの満足感を得られた。
特に冒頭のチェ刑事と犯人のアクションはインパクトがあって良かったなー。

まぁでもボーガン少女と毒ヘビおじさんは...なんかもっと良いかんじに出来なかったものかw
復讐したいなら毒ヘビ飼う以外に他にやることあるでしょうおじさん。ボーガン少女も...なんか安っぽかったな。
あと、いくらサイン会とかの警備が厳重だからって襲撃方法が斬新過ぎるし、素人感を出したいのか本気なのかまったくわからず、そのあたりはちょっと残念だった。

世間に注目してもらうためには、残虐な殺人犯+イケメンというギャップは恐ろしく効果的な気がする。もしこんなことが実際にあったら本当にファンクラブとか出来そう。
なんでそんな風に惹かれるのかがよくわからないまま、いつの間にか自分も惹き込まれていた。(単にイケメンだからとかじゃなくて)
あのたんぽぽ川村似の女子高生みたいに応援したりまではしないだろうけど、嫌悪しない理由がわからなくて怖かった。
ストーリーには関係ないけど、この心理状態ってちょっと興味深いなーとか思った。
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