Mackey

デタッチメント 優しい無関心のMackeyのレビュー・感想・評価

4.2
現在のアメリカ教育現場の問題点を、一見ノンフィクション風に、でもダイナミックに映画っぽく描いている。本当であるようで、決して本当ではないーーこのような撮り方は、映画[告白]を思い出させる。

あらすじ>主人公は、問題のある学校に派遣され、建て直しを行っている経験豊富な臨時講師。今回もいつもと変わらず、同じような荒れた学校に派遣される。生徒はそれぞれ悩みをもっており、解決するために主人公は奔走するがー。という物語。

この作品は、ある戯曲に沿った内容となっているらしいのだが、正直その戯曲のことは知らない。ただ、解決してハッピーエンドという作品にしたかったわけでも、真剣に教育現場を改善していこうという意思もかんじなかった。作品自体は答えがでるタイプではないのだけど、監督なりの着地点にちゃんと降ろせたんだろうなと思った。

主人公の無気力っぽく、癖があるけど善い部分が多い人、という描き方は人間らしくてよかった。ふつう教師物というと、教師を聖人みたいに描きがちなんだけど。あと、ルーシー・リューの演技が光っている。
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