デタッチメント 優しい無関心の作品情報・感想・評価

「デタッチメント 優しい無関心」に投稿された感想・評価

ytk0609

ytk0609の感想・評価

4.0
吹き替えがないので字幕オンリーです。
こちら日本未放映。悲しいかな宮本さんの吹替が聞けるかもと思ったら無かった(そらそうだ)

不良高校に配属された臨時教師が主人公。優しい無関心……という邦題がやや「要らんやろ」とは思うのですがまあそれは置いといて。

まったくもって青春ものではないです。
教育の責任を学校に負わせる親、いうことを聞かないクソガキ共、崩壊する学級、絶えず起きる暴力、更生する気のない子供……。それでも学力を、未来を、生徒という未来の芽のためにと、志した人間が教師という仕事に絶望していく。
教職という仕事の現実と闇が満遍なく映画の中に広がって、深夜の海のように暗く黒い。
教師という仕事に対して、主人公がぽつぽつと語っているところが多く、しかしながら考えさせられるものがありました。

ブイのない海に投げ出されたかのようだ、自分が救命する側だと思っていたのに。

子ども一人まともに救おうとするたびに、大変な労力がかかる、と。まあそれはそうですよね。教師って仕事は確かに人に影響を与えますけど、人を救うための仕事という位置づけでは無い。人間に期待するのはいつでも人間で、同じものを返せもしないのに感謝すらしない。教職の人が観ていたらたぶん余計に悲壮感を感じると思います。

エイドリアン・ブロディの演技の良さが光っていました。
情緒が目の端に現れるのが好きなんですが、顔の皺や鼻の先の赤さ、唇の乾き、まつ毛の向き。悩ましい人間の姿をさせると誰よりも憂えている。俳優が悩ましい顔をすると大袈裟であったり、悲壮感が強すぎたり、あまりに悲しそうなのでかえって嘘くさかったりしますが、ブロディに関しては「あ……」となる悲しさ、はっと気がつく前にはすでに彼は嘘の笑みを浮かべている、そういうもの悲しく儚い顔をするのが上手ですね。先生の気持ちになって観てしまいました。
むーん

むーんの感想・評価

4.0
人生は複雑。
常に何かがひっかかっている。
けっこう重い話だった。
メロン

メロンの感想・評価

3.9
ドキュメンタリー風な物語。生徒や先生、少女から悲痛な叫びが聞こえた。
majizi

majiziの感想・評価

4.0
とてもズキズキする内容…。

学校というところは万能ではないし、生徒は教師に対してすごく敏感。

教師だって人間なわけで完璧ではない。
全てを解決する手立てがあるわけでもないのに、学校に期待や丸投げする親。

お互いがお互いを認め合い、尊重すべき場所でおこる悲劇。

人間関係において、特にまだ未熟な子供達相手に表面上はそれとなく救えても根本的な解決は難しい。

それこそたくさんの人たちが一緒になって支援をしてあげなければ、支える方も折れてしまう。

ひとつだけ色の違うカップケーキ🧁
みんなの前であの行為に及ぶまで、どれだけの葛藤と絶望があったのだろう。

優しさだけではどうにもならないこともある。みんなもがいて苦しんでいる。
Naysayer

Naysayerの感想・評価

4.0
Okay, it was too dramatic, but I couldn’t agree more at most of the points.
As a high school teacher of myself, educating is nurturing, but things are not that simple.
So many problems, so many shits to deal with, but I guess it’s the way of living mankind. Life is a bitch anyway, and you gotta just go with it. C’est la Vie
atto

attoの感想・評価

3.7
銃の出てこないLeonの様な作品に感じる。

観てからだいぶ経ってしまったが2人の関係性が今でも思いだせるそんな作品。
今は苦しいけどもう少ししたら必ず良くなるって言葉の繰り返し10年経った今そんな言葉しかかける事が出来ない大人の気持ちも分からなくないし当時見た時程何も思わなくなった事が自分なりに諦めて折り合いつけながら歳をとった私にとってのデタッチメントと優しい無関心ですな。
あろは

あろはの感想・評価

3.5
「アメリカン・ヒストリーX」のトニー・ケイ監督、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ主演作品。

デタッチメントとは、 ヒトが世界における物事、人物、価値観などへの愛着欲求を克服し、それによってより高い視点を獲得するという概念である。(Wikipediaより)

このデタッチメントという概念を初めて知った訳だけど、その高い視点を得て、どう行動するかが問われるんだろうな。

"優しい無関心"という、秀逸な邦題に拍手。

製作費不明
教師も生徒も人間で、完璧ではない。
教師はどんなに生徒の事を思い、行動しても分かりあえず、衝突し、憤り、苦悩する。
多感な年頃の生徒たちは自分を理解してもらえないのだと大人を嫌厭し、反抗する。
そんなどこにでもある学校での物語。
教育現場のリアルをこれでもかと見せつけられる。
イジメ、不登校、ボイコット、モンスターペアレント、学級崩壊。

見ているだけで嫌悪感を抱くような現実。
誰も完璧ではないのに、教師は完璧を求められる。
同僚同士ですら理解し合えないこともある。
GTOやヤンクミみたいなヒーローのいない現実では、生徒も教師も救いの手からこぼれ落ちていく。

何ができるのか、何ができたのか。
そんなことを真に受けて、神経をすり減らしては生きていけない。

主人公のエイドリアン・ブロディの演技が最高に痺れる作品。高校に新しく赴任してきた国語の教師役。
闇がありながらも優しき男を演じさせたら断トツではないだろうか。

特に、「国語を学ぶ意味」を教えるスピーチは見もの。
アランポーで終わるラスト。
2011公開というのが刺さる。今のアメリカと日本にも言えること。
教育からかけ離れて、それはあくまで弱気者を助けないただの崩壊した場所になってしまった。
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