順

ローマの教室で 我らの佳き日々の順のレビュー・感想・評価

3.8
原題「赤と青」。舞台は高校。
合理主義の女性校長、生徒にも無関心で周囲との交流を断つ老教師、新任の若き熱血教師。タイプの異なる3人の教師が、やはり境遇の異なる生徒たちとの関係のなかで、互いの距離感に戸惑うお話。皆が前に進んでいることを示唆して作品の終わりが迎えられるものの、教師の思い込みで生徒が進級できなかったり、銃による「事故」が起こったりと、全てが上々にいくわけではない、というところが妙にリアルで好き。ただし優等生アダムの話が少し浮いてる気はする(教師の見ている姿が全てではないことを表現したのだろうか)。
順