くますけ

しわのくますけのネタバレレビュー・内容・結末

しわ(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

重いね。老いることを無理に肯定することもなく、否定することもなく。ミゲルの言う通り、ここに生きる術である二つが描かれてる。自分をだまし続けることと現実をみつめること。感じたのは罪悪感と敗北感。老いるときは敗けと屈辱を認めなければならないんだろう。恐ろしいことだ。けれど最後にあんなに恐れていた2階に足を踏み入れたふたりが思いの外朗らかであることに安堵する。人間は思うより強い。ある環境でとにかくなんとかなる。踏み込んでみればそう怖くもない。そんなふうに見えた。それが幸福であるかはわからないけど。
くますけ

くますけ