MasaichiYaguchi

ROAD TO NINJA(ロード・トゥ・ニンジャ) NARUTO THE MOVIEのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.5
原作者の岸本斉史さんが、企画・ストーリー・キャラクターデザインと完全監修された劇場版の舞台は、もう一つの世界。
映画の初めの方で、敵の妖術によりナルトとサクラは、別の世界に飛ばされてしまう。
今まで居た世界と同じようで何処か違う。
そこが、敵の作り出した術の世界だと分かっていても、驚き、戸惑う2人。
果たして敵の狙いは?
そして2人は、そこで自分自身を見詰め直すことになる。
原作者の岸本さんが監修されているので、その世界にはファンに嬉しい「仕掛け」が一杯で、その世界の「有り様」に吹き出したり、喜んだりしてしまう。
本作のテーマは「家族愛」。
原作でもTVアニメでも描かれ、ファンの目頭を熱くしたナルト誕生のエピソードが、改めて感動的に描き出されていく。
そして、ナルト親子と対を成す様に描かれるサクラ親子のドラマ。
この二つのドラマから紡がれる親子の情愛や絆。
もちろん、見所は感動場面だけではない。
スクリーン一杯に展開されるバトルシーンは、原作を凌ぐ程にスケール大きく、パワフルで圧倒される。
古くからのナルトファンには、本作は忘れられない映画になるような気がします。