『ドライヴ』でクールに鮮やかに痺れさせてくれた監督と主演の再タッグ…同じ路線は無いとは思ってましたが、思い切ってダークにディープに観念的に描きまくってます。
そう、原題“Only God Forgives” に尽きて、神の様に審判しまくる元刑事の存在を意識していた男が、その神に挑まざるを得なくなる姿は前作とは違う切なさで…ラストでは妙な安堵の余韻でしたね。
うん、舞台は一転してタイだし、復讐劇なる暴力を否応なしに見せるんですが…今回はドラマチックなエンタメ度は度外視なので、好き嫌いは別れるんでしょうが。
でも、守りに入らずにギラギラした作品で攻めた監督の姿勢は買いたいし…一味違ったノワールに仕上げてたかと。
なお、キャストでは、ライアン・ゴズリング…抑え気味ながらも、きっちり作品をリード。
そして、ヴィタヤ・パンスリンガム…圧倒的な存在感でした。
さらには、流石のクリスティン・スコット・トーマス に、ラター・ポーガームらのサポートもナイス。