高校生の青春と言われても恐らく日本人の感性からするとちょっと違うと思う。
主軸が、恋愛なのか、トラウマの克服なのか、やりたい仕事に就きたいのか、病の克服なのか?
―――詰め込み過ぎて軸のブレ幅が半端ないです。
主人公の成長も、とにかく他力本願だし…他人の協力だけで成立している所が多く描かれていて、心から主人公に感情移入できなかった。
ラストシーンまで他人の行動に身を委ねている。最後の名シーンですら他人頼り。自分で羽ばたいて欲しいと言うのが僕や視聴者の思いだと思うのですが…
劇中にある細かいエピソードもこじ付け感が強く、無駄が多すぎて集中できないし、後半の種明かしも、「高校生の青春」という映画のコンセプトからしたら本当に必要なエピソードなのか?と疑問。
ただ、音楽よし!演者のレベル高し!
という事でこの映画は救われていると思いました。
今日はまた、名作に心を打たれなかった事がショックです。
僕の心は今、誰にも気付かれない壁際に、ひっそりとたたずむお花の様にしょんぼりしてます。